DoaDoa-Travel-HongKong
■■■ Hong Kong 香港(重慶大厦) ■■■




***重慶大厦に泊まる***

噂は聞いていても泊まったことの無い方が多いはず。
今回泊まってみましたのでその様子をご報告します。

◆「重慶大厦」◆
これはなんと読むか?「チョンキン マンション」と読みます。
マンションと言っても私たちの考えるマンションとはだいぶ違います。
1Fはみやげ物屋等が並ぶショッピングセンター、2Fに旅行代理店などがありますが、そんなことではあまり有名でなく、その上アタリからある小さな安宿が集まった15階建て雑居ビルとして知る人ぞ知る建物です。
空港からのバス(A1)に乗り九龍公園のアタリ、賑やかな尖沙咀の大通りに面しています。

何故この宿を選んだかというと、今回香港に行く前にこの重慶大厦の噂を聴いて是非とも泊まってみたくなったというものです。

◆その噂は◆
、、、、とにかく安宿なので、怪しい奴等がいっぱい泊まっている。
更に、あの蒸し暑い香港でクーラーが無く、さすがの怪しい奴等も眠れないので、夜遅くまで宿泊者は入り口付近でガヤガヤ涼んでいる。その様子が不気味。しかも手には注射器をもった恐い人がいたりする(^_^;;;;)。らしいでのす。
重慶大厦の存在を知らなかったので「1度見学してみると良いよ」と言われました。

でも、そんなに面白いところなら、(一応様子を見てから)泊まってみたいという気持ちがムズムズ湧いてきました。しかも、これは久々にドミトリー(大部屋)じゃないと面白くないカモねっ! などと密かにワクワク。。。

◆香港は◆
ドリアンを食べるためだけに2時間入国したのも入れると今回で4回目。
「また普通の旅行もつまらないなぁ」と思っていたところだったので、今回は香港では初めて宿の予約をせずに出発。
飛行機の中で少しお話しした旅行書関係の編集の仕事をしている方に、
「何処に泊まるの?」と聞かれて
「決まっていないけど、重慶大厦というところにしようと思っているの(*^^*)」と言ったところ、
「えっ!? 一人でチョンキンに泊まるの!!?・・・・・」と言ったまましばし沈黙。
一応「な、なんで?(^_^;)」と聞いてみたら、
期待通りの「危ないんじゃないの?」という言葉に更に夢が膨らむ(ハート)。

何でも香港は『返還前で大人気』と言うことで、宿は何処も一杯と脅かされましたが、まあ、「暖かい国なので最悪は外でフラフラしてるからいいわ〜」などという呑気な気持ちで行きました。でも、重慶大厦はゆとりで空いていました。入り口付近には何人も客引きがいて、しつこく色々な人に声をかけています。もちろん私のところにも寄ってきてず〜っと後を付けてきました。客引きについて行こうかとも思ったのですが、最初はもう1人別の超高級ホテルに泊まる日本人の方と一緒だったことと、客引きに案内されるとあちこちの部屋を見れなくなってしまうので、一旦離れて再び一人で重慶に接近。宿泊者のような顔をしてずんずん入って行く。
私は荷物が少ないので、今着いたばかりと思われなかったりします。

◆建物は◆
A、B、C棟の3つからなっていてA棟が一番手前。
エレベーターは各棟、偶数階と奇数階に止まる2機に別れていて、それぞれ自分の行きたい階に止まる方に並びます。
そして、エレベーター内には監視カメラが付いていて1F入り口で並んでいる人たちはそこに設置してあるモニターで中の様子を見ることが出来ます。
まあ、監視カメラと言っても、それを見ているのはエレベーターを待って並んでいる人だけなので、中で犯罪が起きても1Fでエレベーターを待っている人がいなければ、「役に立たない」ので、気休めなんですが。



入り口の案内板を見ても、想像以上の安宿の数に、どれにして良いかまったく決まらず、エレベーター前でボーっとしていましたが、まわりで並んでいる人たちは、殆どがとっても背の高いアフリカ系の方たちで、すでに妙な迫力。香港のどの場所でもこんなにアフリカ系の方たちが集まる場所って少ないのでは?? 何故香港にアフリカ系の方がこんなに多いのかよくわかりませんが、モロッコで青年協力隊活動をしていた方から、ベトナム戦争が終わってそれから流れてきたのではないか。と言う意見がありました。

◆何処に泊まるか◆
部屋を見てみないと分からないので一番大きそうな宿から当たってみることにしてエレベーターに乗り込む。。。
3階4階が一つの宿だったので、取りあえず降りてみる。。。おおおぉ、殆どのアフリカ系の人たちもそこで降りてしまった。。。私はアフリカ系の方に特別な偏見があるわけではないのですが、たまたまその時降りた方たち個人の雰囲気がちょっと異様な感じでしたので、これはドミトリーはちょっと無理かもぉ、とこの階は、やめにしておくことにする。(無茶はしないのよ。大人だから。)

一気に最上階の15階まで行って、良さそうなところを見ながら徐々に階段で下りて決めるという方法に変更(^_^;)。

◆しかし◆
15階14階には『良さそうなところ』は1件も見あたりませんでした。建物の中にも関わらず何でこんなに、「人気のない危ない路地裏」みたいな雰囲気が漂っているのだ〜? だいたい階段の踊り場はゴミ集積場と化しているので匂いもかなりあります。
宿の中を覗いても、大抵のところでは覗き帰されて終わりだったりして。。。。
ううぅぅ。 てごわい!重慶大厦。
後から6カ月くらい現地に住んでいる日本人の方に「今まで日本人女性が2人で重慶にとまったという『噂』を聞いたことがあるけれど、一人で泊まったというのは初めて・・・」と言われたので、もしかして泊まろうとしていると思われなかったのでしょうか・・? (まさかね)

◆そんな風にずっと怪しげ◆
だったのですが、13階に来たら40代と60代位のチャイニーズの女性が2人座っていて、私を見つけると、営業スマイルで寄ってきて、「シングルが一つだけ、あと10分くらいで空くので泊まりなさい」と言う。。。
やっと「中を見ても良さそうなところ」が一つ見つかったので、部屋を見せてもらうことにしました。
「そのシングルはまだ人がいる」と言うことでダブルの部屋を代わりに見せてくれることになりました。し、しかしそのダブルの部屋は空き部屋ではなく、ただ宿泊者が外出しているだけ。。。荷物を広げてあるのを見てしまった。。。を〜い、こう言うのを見せてしまうの?と少し不安になるけど、まあ、時々あるんですよね、こういうのって。ドミトリーだったらいつでも丸見えだし、それは気にしないことにする(^^)。 (その後、外出中に私を訪ねてきた知り合いに、同じように部屋を見せたらしい宿のオーナー。 今頃になって、その人がどんな「外出中の私の部屋」を見たのか気になってきた・・・。あれこれ散らかしていたかも。まあいいか。)

◆以前は、とにかく安い◆
と言うことでバックパッカーの間で評判だったそうですが、値段なりで相当汚かったようです。最近は政府の圧力もあって内装がかなり綺麗になってきているみたい(それに伴って値段もだんだん高くなってきているそうですが)。
中は狭いですが、日本の民宿やヨーロッパの安いオスタルに近づいているといった風です。

◆で◆
その「あと10分で出て行く、シングルに泊まっている人」は日本人だとのこと。「へえ〜(宿の信用度とか聞きたいな)」と関心を示すと、新しい客に逃げられないようにと、その宿泊者の部屋をノックして中を見せてくれることになってしまった。 トントン。中は狭いシングルなのに青年二人が入っていました。
話してみると宿泊ではなく2時間の休憩だそうです(^_^;;;え〜?)。中国本土からの列車疲れを癒していたそうです(本人談)。割と綺麗な顔立ちの青年2人でしたので、まあ、どうでも良いです。

ベットメークをしてくれている間、ちょっと宿の入り口で彼らとお茶を飲んで話しをしたのですが、やはり一人で重慶大厦に泊まる事に関して「へえ〜・・・めっずらしいですね」と言われました。でも、その時は一人で香港を旅行することが珍しいと言われたと思ってしまったので、「そうですねぇ、ホントは中華料理は大勢の方が美味しいですよねっ(^_^)!」などと、間抜けな答えをしてしまったので、お互いに「怪しいヤツ」と(たぶん)思いながら「では、良い旅を(^_^;)/」などと挨拶を交わしてサッサと別れました。

◆1泊HK$200(約\3000)◆
本当はHK$220のところを200にしてもらいました。
180と言ってみたのですが、ダメ。ちょっと疲れてきたので200で決めました。2時間休憩の青年もHK$200だったそうなので、彼らは「1泊と同じだったの?高いよ」と交渉していましたが、チャイニーズの方が強かった。
私の感覚だと\3000はとっても高いのですが、香港のホテルの相場は今や東京と同じか高い位なので、シャワー、トイレ、エアコン、テレビ、窓、がついてこの値段だと安いようです。(香港の安宿では窓付きは売りの一つみたいです)

と言うことで、私が泊まったのはA棟の13階。

◆エレベーターは◆
13階に行くまでに毎回だんだん人が降りてしまって、怪しそうな人と2人きりになったりするとやはりちょっとキンチョーします。その点ではもう少し下の階にすれば良かったかとも思いましたが、心配していた南京虫等もいないし、13階なので蚊もいないし、中は清潔なのでそれなりに快適でした。
あ、ただしクーラーは使いませんでした。暑いのは平気。

◆でも、最初はやっぱり◆
普通のホテルにしようかな〜などと思ったりしましたが、夕食を食べて帰ってきたらもうすっかり馴染んでしまったので、結局そこに4泊しました。
香港の日本人小学校では『エレベーターで知らない男性と2人きりになったら一旦降りましょう。』と教えられるそうです。そして、重慶大厦でそうなった場合は大人でも下りた方がよいと言われているそうです。
でも、それ程怪しい人ばかりでもないので、私は4泊中に、途中で降りたことはありませんでした。

◆◆◆ただし、階段は危ないです◆◆◆
現地の人にも宿の人にも、階段は使わないようにと言われました。
監視カメラもないし、何かと事件が多いそうです。宿泊した3日前にも人が殺されたらしいです(^_^;)うげげ。
あ〜、どうしてそう言われると行ってみたくなるのでしょうか???
いえ、高層ビルの多い香港では火災時の非常口の確認をしないわけには行きませんので、階段を下りてみました。

◆階段は何カ所かあるのですが◆
取りあえず一番広い階段。。。2階ほど下りると、20代の痩せた色白の東洋の青年が、少し離れたところで、うつろな目をしてこちらを見ています。見ているような見ていないような。。。体はゆ〜らゆ〜ら左右に揺れています。ゆ〜らゆ〜ら。ただ左右に揺れています。。。。。挨拶してみようかと思いましたが聞こえていなそうなので止めました。更に下りて行くと今度は階段の踊り場に2人。青年と年輩の男性。行く手を2人でふさぎます。特に何をしようと言う雰囲気は無いのですが、何というか...常識が通用しないような目つきをしています。良く見ると年輩の男性の手には注射器が。。。うお。(聞いていたとおりだ〜うれしい)でも、これはさすがに「エクスキュ〜ズミ〜」とか言っても意味無いので引き返しました。。。そして別の階段の様子を見てみることに。。。

こちらはかなり狭くて本当に非常階段風。しかも閉ざされた空間なので、さっきの階段より雰囲気はかなり悪い。1階分だけ下りて、またさっきの広いところに行こうと思っていたら、その途中の廊下で妖しげなインド・パキスタン系の数人がサッとこちらを見てなんだかピリピリした感じだったので、またもやその階段を引き返す。。。だんだんウロウロし始める(ドキドキ)。上の階に戻ってみて、もう1度広い階段に様子を見に行くと、先ほどの注射器2人組はいなくなっていたので、少し急ぎ足で下の階に進む。。。途中、汚い階段の1部に溶け込んでしまったような黒い東洋人にあったくらいで、5階まで何事もなく下りてくると、その広い階段は突然終わってしまった。。。柵のない4階の屋上に出てしまうだけ。一種の袋小路ですね。
仕方ないのでまた非常階段風の方に行く(エレベーターで下りようと思わないのは何故〜??)。やっぱりこの階段は恐いな〜。下3階分くらいはホントに閉鎖されていて大声だしても気づかれません。誰かに会いたいような、誰にも会いたくないような・・・。けれど何事もなく無事1階まで着きました。着いたところは裏口です。あ〜恐かった(^_^;)。勝手に恐がっていただけのような気もしますけど。へへ。

◆その後も◆
数回階段は利用しました。エレベーターは混んでいて遅いんです。
それに、A棟は他のB、C棟より安全と言われていますし(^_^;)
でも、夜11時過ぎるとさすがにエレベーターでも恐い感じだったので、遅くならないように気を付けました。
10時と11時では随分雰囲気が違います。
尚、B、C棟には行きませんでした。

◆印象的だったのは◆
バックパッカー風欧米人の女性2人連れが1Fのショッピングセンターを見ようと入ってきた時。。。エレベーターで並んでいる人たちの人相を見たとたんに、二人で顔を見合わせて、目で合図してきびすを返し去って行った事。
そのエレベーターの列に並んでいた私ですが、気持ちは良く分かります(^_^;)ふ〜。

まあ、そうは言ってもそんなに危ない人たちばかりが泊まっているわけではなく、インド系家族連れなども泊まっています。もちろんビジネスマン(アフリカ系)や、欧米系バックパッカー男女も。
ですから、あまり期待して見に行くとガッカリしてしまいます。


ただし女性だけの宿泊は、やはり止めておいたようが良さそうです。「宿の管理者がグルになっていて、ひどいことされることもあるらしい...」そうです。ひや〜


◆◆◆◆◆と言うのが重慶大厦です◆◆◆◆◆
こういうところに泊まっていると、放浪癖みたいなものを刺激されて、そのままどこまでも旅行を続けたくなってしまいます。特に香港は旅行の出発点みたいな印象の強い街なのでなおさらです。ここからなら陸続きで色々なところに行けます。そして海に出たら船に乗ればいいや、と言う大陸的な気持ちになります。

◆危ないと言えば◆
夜の旺角一人歩きの方がよっぽど危ないそうです。
香港マフィア健在。
でも、夕方くらいに歩いていた時、警察に連行されている青年を1時間で2回見ました。香港の警察はちゃんと機能しているようで、、、やっぱり、パキスタンよりは安全でしょうか?

それにしても、香港は食べ物が美味しいですね。
4泊5日で3.5kg太りました(自己最高記録)。
ナゼかそのまま戻りません。